top of page

 ブログ 

検索

 1月の寒いころ、春になったら旅行したいなぁと思って、インターネットで旅館を検索すると「伊豆の踊子」の宿が空いていた。この宿はその主人公の学生が泊まった宿らしい。急に暖かい伊豆へ行ってみたくなった。実は川端康成の「伊豆の踊子」を読んだことがなかったが、それから2回読んで旅行に備えた。とても爽快な気持ちになる小説だ。

 天気も良くて暖か、絶好の旅行日和。小説には出てこないが、浄蓮の滝をまず訪問。石川さゆりの「天城越え」を口ずさみながら、急こう配の階段を下りると、マイナスイオンいっぱいの滝。本ワサビの入ったアイスを食して一休み。しかし、さすがに帰りの急坂の登りは無口になっていた。

 そのあと、学生が踊り子の一行を待っていた天城峠の茶屋あたりを散策。ここから伊豆の踊子の話が始まる。このつづら折れの旧街道を学生は踊り子の一行との旅をしながら、挫折した心をよみがえらせる力をもらっうことになる。

 夜は湯ヶ野温泉、1月に予約した宿に宿泊。この宿では、踊り子が共同浴場から元気に手を振るのを見たり、一緒に碁ならべに興じたりした。本当に今、目の前で起こっているかのように感ずる。しかし、その共同浴場の上には、その後旅館が建ち、今は廃業のため工事の白いテントに囲まれている。実に痛々しい。伊豆の踊子から時間は十分過ぎるほど経ってしまったのだ。でも、やはり、学生と踊り子はその後どうなったのだろうとすごく気になる。

 

閲覧数:11回0件のコメント

 春らしくはなっても、なかなか暖かくならなかった気温が急上昇。5月の連休ころの暖かさという。気持ちの良い陽気に誘われて、兼六園の梅林へ休日の散歩となった。

 多分3分咲きほどかなぁと思いながら散策。たくさんの見物人がうろうろ、みんなカメラで梅の花を狙っている。大きなカメラを持った友人と遭遇。「メジロ」が来ないかと狙っているらしい。メジロは来なかったが春が来た。

 今年はずっーと低温傾向が続いていたように思う。だから、布団も毛布も一番厚いものを着ていたが、寒がり屋の私でもさすがに昨日は毛布を薄くした。でも、寒の戻りもあるはずなので、着るものの調整は気をつけねばいけない。コロナもインフルも近くにいるはず。

 暖かいのは良いのだか、花粉もたぶんモーレツに飛び散っていると思う。ここ2年程前から、アレルギーを鎮める薬が効いて花粉症を克服したと思っていたが、今日は効かない。目を真っ赤に腫らしながらの散歩となった。

 

閲覧数:15回0件のコメント

更新日:2023年3月10日


 久しぶりに映画を観てきた。「ブルージャイアント」というアニメ。この前、観た映画は「すずめの戸締り」これもアニメ。2回連続だが、別にアニメが好きなわけではない。「良かったよ」という話を聞いて観ることにした。

 高校を卒業したばかりの3人の若者が無謀にもジャズの演奏にチャレンジしていく映画である。もちろん、懸命な練習、葛藤、挫折の繰り返しの中で、目標のステージに立つことになるわけだが、最後は私も3人と一緒にステージに立って演奏していた。演奏し終わると涙がこぼれた。

 正しく、「青春」を感ずる映画であった。そういえば、コロナの中で心が委縮して、汗を流して、心底から頑張るという感覚を忘れていたように思う。この3人に負けずに、チャレンジしようという気持ちがふつふつと湧いてきた。

 サムエル・ウルマンの有名な「青春の詩」、「年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いる」を思い出した。「青春」を思い起こしてくれる映画だ。でも、最近は忘れっぽくて、この高ぶった気持ちを、すぐに忘れてしまう。これが老人。



 

 

閲覧数:18回0件のコメント
bottom of page