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 月亭方正の落語を初めて聞いた。お笑い芸人で以前からテレビで活躍していたが、2008年から落語家としての勉強を始めたという。あまり期待していなかったが、「落語の夕べ、錦笑会」に出演するということで行ってみた。この会は食事の後、月亭方正2席と石川県出身の月亭方気1席の約1時間30分というもの。2人の話術だけで楽しませてくれた。良かった。

 古典落語は久しぶりに聞いた。昔、祖父がよくラジオで聞いていたし、落語全集みたいな本を読んでいたのを思い出す。なかなか渋い面白さがあると思う。最近は漫才やコントに押されがちだが、古典落語は題材は少し古いが、一人の落語家が数人の登場人物の掛け合いを、生き生きとした、テンポある話し方で演出し、聴衆を引き付けて、最後に落とすもの。そこが面白い。

 今回は後で調べたら、「ねずみの穴」という落語だった。方正のテンポある掛け合いに、私はどんどんと引き込まれたが、最後の落ち「夢は五臓(土蔵)の疲れ」の意味が分からず、悶々とした気持ちで、インターネットで調べて初めて分かった。もう少し、聞き手が勉強しなければいけないとつくづく思う。

 先日、歌舞伎を観賞したが、パンフレットにあらすじが書いてあり、理解しやすかった。狂言を見たときもそうだった。夏目漱石の「坊ちゃん」を読んだが、これもあらすじ付きで理解しやすかった。古典落語はあらすじは要らないが、落ちの解説が必要な時代になったかも。

 






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 映画「ゴジラ-1.0」を観てきた。夜間割引とか何やかや入場料は1,100円。200人以上入る劇場に15人ほどの入り。大体いつもと同じような人数だから、今回も快適に映画鑑賞ができた。右の写真はゴジラフィギュア付きのドリンクセット。なんと2,300円だって。ゴジラがまるで胃カメラを飲むように苦しげでいまひとつ。

 この映画はNHKの朝ドラ「らんまん」の続きを見ているようで、神木隆之介と浜辺美波が主役。終戦間際の特攻隊員の苦悩や人々の戦争の後遺症を背景として、ゴジラの襲来を重ねた設定。戦争は繰り返さないという、メッセージを次代に訴えながら、ゴジラとの死闘に臨む娯楽映画。2時間もある映画だが、長いとは思わなかった。面白かった。

 私は特攻隊といえば、鹿児島県の「知覧」を思い出す。「知覧」は私にとって、どうしても訪れたい土地であった。しかし、実際に訪れるとあまりにも悲しすぎる現実が、ずっしりと押しかかって来て展示をゆっくりと見ることすらできなかった。特に特攻に出撃する息子の飛行機を万歳で見送る父親の姿をビデオで見て、こんな惨い時代を決して繰り返してはいけないと思った。

 このゴジラの映画は全くの娯楽映画であるが、その中に特攻隊とか、戦争の悲惨さ、命の大切さなど描かれている。世界ではウクライナやパレスチナのガザ地区など、今でも新しく戦争が起きている。そして国連で何も決められない。何とか戦争を止めたいと思うが何もできない。この映画を見た若い人の心の中に、戦争は絶対に繰り返さない気持ちがさらに伝わっていってほしい。

 

 

 

 


 


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 世界文化遺産に登録されている薬師寺。金堂の手前には東塔・西塔の二つの三重塔がそびえたつ。西塔は昭和56年に再建されたもの。一方、国宝の東塔は薬師寺の中で唯一、創建当時の姿のまま現存している建物。この東塔は12年に及ぶ全面的な解体大修理、さらにコロナ禍のよる3年の延期を経て今年の春に落慶し、素晴らしい威容を見せている。

 薬師寺の隣には唐招提寺があり、どちらを拝観しようか、迷ったが、東塔・西塔の特別拝観のある薬師寺に決めた。奈良には素晴らしい寺院がひしめいていて、しかも、京都と比べると人は多くないのでゆっくり見ることができる。とてもよい。

 薬師寺で修学旅行生にも遭遇したが、広い境内なので別に邪魔ではない。反対に全員集合して法話を聞いているのを横で盗み聞きしていた。法話のお坊さんは本当に流暢に話し、しかも生徒の話もよく聞いていて、即興の冗談がとてもうまい。私は中学や高校の修学旅行を思い出した。人生の中で一番面白い頃かもしれないと少し感傷的になった。

 東京の娘の子供が中学受験に挑戦していると聞き、合格祈願の絵馬をお土産に買った。この絵馬は通常のものより倍ほどの大きさがあり、しかも大きな太い字で「合格」と書いてある。きっと、娘も孫も励みになるはずと買って郵便で送った。しかし、送った後、いろいろな考えが頭をよぎる。この絵馬が重荷になっても困る。中学受験で人生が決まるものではない。挑戦は良いことで失敗しても何の問題もないが。失敗が心の傷にならなければよいが。などなど。受験は本人も大変だが、両親や祖父母を巻き込んでの大きな心配事。その解決はやはり神頼みしかない。


 

 




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