エンドレスワイヤロープ
ワイヤーロープをエンドレスにする加工で、手編みショートスプライス法と、1箇所ロック、2箇所ロック、ロングスプライス、そしてグロメット加工といろいろな方法があります。継ぎ目のわからないグロメット加工などのエンドレス加工は幅広い用途に使われています。ご相談ください。
グロメットエンドレス加工で編みこんだ形跡がほとんどわかりません。
このようなエンドレス加工はベルトの代用としてもご利用頂けます。 回転方向はあらゆる角度が可能になります。加工による形状変化やロープ強度低下が少ないため、 構造物解体、食品の切断、搬送用ベルトなど使用されています。
エンドレスワイヤロープシングルロック加工です。円周に1個だけロックする方法です。1個だけですので、扱いやすいですが、強度はロープ本来の強力の1/2になってしまいますので、ご注意ください。
エンドレスワイヤロープ加工の2箇所ロツク加工です。これはロープ本来の強力がでます。ただし、ロックの部分は大きくなりますので、ご使用のときはご注意ください。
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ロングスプライス加工
エンドレス加工の中で、あみこみがロープに6箇所ありますが、ほとんどわからない加工です。
長さの長い円周のエンドレス加工に通常、使用されます。スキーのリフトの加工にも使用されています。
直径1mmのエンドレスワイヤロープ・・・ロングスプライス加工
直径1mmのエンドレスワイヤ
直径1mmのワイヤロープをエンドレス加工したものです。どこで繋いだものなのかは、まったくわかりません。
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エンドレスワイヤ突合せ部分
この印が突合せ部分です。ご確認ください。
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4mmSUSワイヤロープのエンドレスロングスプライス加工 突合せ部分
3mmSUS7x19ワイヤロープのエンドレスロングスプライス加工 円周9m 突合せ部分など
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グロメット加工
エンドレス加工の内で最も加工部がわかりにくいものです。エンドレスの円周のうちに1箇所だけ加工部があります。この加工方法は円周の約6倍強のワイヤストランドからワイヤロープをもう一度より合せてエンドレスにして、加工します。1箇所だけ加工部ができます。あまり円周の長いエンドレスは製作はできません。また、6本の倍数で製作した方が価格的には割安となります。
グロメット加工とショートスプライス加工の比較
エンドレスでショートスプライス加工は随分太くなり、扱いづらくなります。また、加工部が長いので、円周の短いものには不向きです。グロメット加工は円周は大変短くなります。二つ折りも十分に使用可能です。最短の長さの比較は最短の加工長さのページへ
ロープの太さとショートスプライスの最短直径目安
ロープの太さとグロメット加工の最短直径目安
グロメット加工の円周の目安=6X6.5xDぐらいです。 (D=ワイヤロープの直径)
(例)ワイヤの直径12mmの場合 最小円周6x6.5x12=468mm 円の直径約149mm
(例)ワイヤの直径14mmの場合 最小円周6x6.5x14=546mm 円の直径約173mm
グロメット加工はショートスプライス加工と比較すれば、約1/2の長さで加工が可能です。
ただし、グロメット加工のエンドレスワイヤロープで物を吊上げる場合は、赤い部分にはフックや荷物などを引っかけないようにしてください。加工部が飛び出す恐れがあります。ご注意ください。