毎年、今頃になるとぬか漬けが欲しくなり、頑張ってぬか床を作ります。しかし秋になり、そのまま、冷蔵庫の置物になって、眠っているみたいになってしまい、そのうちに捨てるのが、毎年の行事です。
米糠を買ってくると、必ず袋にぬか床の作り方が書いてありますが、その分量通りにぬか床をつくります。そして、最初のぬか床で作る漬物が一番おいしい。なぜなら、野菜から水分が出て、ぬか床の塩分濃度が変化して、適当に塩を継ぎ足すので、濃くなったり、薄くなったりでどんどん味が変わります。そして、味がわからなくなり、おいしくなくなり、そして、冷蔵庫の置物になります。
ぬか漬けは発酵食品です。熟成されたぬか床には10億個の乳酸菌が含まれているといわれています。新鮮な野菜のぬか漬けはその野菜の味を引き立たせますし、また、栄養価も高くなっているらしい。新鮮な野菜をおいしく食べる、素晴らしい方法の一つ。
今年はぬか床にひと工夫しました。今回余った米糠に応分量の塩を入れ、保管することとします。もし、水分が出れば、そのまま塩入米糠を継ぎ足せば、塩分濃度は変わらないはずだからです。どうか、今年はおいしいぬか漬けが長く食べられますよう、祈ります。
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