世界遺産の合掌造りの写真です。これは五箇山の相倉集落に行ったときに撮ったもので、世界遺産にもロープがずいぶん使われていて、ロープ屋としてうれしい。
ロープの歴史は最初はわら縄だったのではないかと思います。稲などの植物を縄状に編むことで強度を出し、柔らかさを出してロープとして使用したものと思います。
そのうち、ロープは強度の強い麻や綿が主流となり、今では化学繊維に代わってきました。また、ワイヤをロープ状に編んだものもあります。ただし、最近は繊維ロープでありながら、ワイヤロープ以上の強度が出るものもあります。時代とともに材質を変えながら、改良され、その時代に合ったロープが出現しています。
しかし、トラック荷締め用のロープや梱包用のロープは他のものに変わってしまい、今はほとんど使用されなくなりました。時代の中で、ロープも変わっていかなければ、使用されなくなってしまいます。そういえば、人間の私自身も時代に合わせて、磨いていかねば必要がなくなるかもしれませんね。
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