この暑い中、加賀鳶梯子のぼりの梯子を作っています。竹を主材料とした梯子のぼりの梯子は当然、需要がそれほどなく、今まで金沢市で作っていた竹材屋さんも高齢で止めてしまいました。
そのあと、金沢市消防団員が加賀鳶梯子のぼりに使用するために製作しています。それは試行錯誤の連続の中の製作です。
まず、近畿地方での竹の材料の仕入れ。太さや節の間隔や長さ、直線性など、厳しい条件のもとでの竹の選定。それから釘をはじめとしての別注の金具の製作の業者探しなど。いろいろな面で苦労しています。そして、最後は製作です。勘と経験に頼る部分もあれば、作業の手順が決まった単純な作業もあります。この夏に10本ほど梯子を作るという。
金沢市消防団は加賀鳶の伝統を守るために、梯子のぼりの訓練はもちろんのこと、製作までやっています。伝統を守ることは大変ですが、暑さの中でも、たくさんの分団員が汗と知恵を出し合って、加賀鳶の伝統を継承していく瞬間を見たような気がしました。暑い中、ご苦労様です。
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