6月から7月中旬の1か月半の期間しか、オープンしない白山高山植物園。今年は梅雨の間じゅう、天気があまりよくなく7月に入って久しぶりに晴れた日を狙って行ってきた。カタログではきれいなニッコウキスゲはすでに散っていたが、その他のたくさんの植物を見ることができた。
場所は白峰村を越えて、さらに奥の奥へ。金沢市内から車で1時間半。白山の植物を採取して、種から育てたそうで、白山本来の自然が標高850mほどの地点で手軽に味わえる。カタログや説明書きを頼りに、20種類ほどの高山植物が確認できた。この写真は少しかすんでいるが、白山の御前峰を借景にシモツケソウなどの花々を写したもの。まるで登山の途中のようだ。
ところで植物園の駐車場100mほど手前の坂道を走行中、3頭の熊が右手の斜面から道路に出てきた。母熊1頭と子熊2頭。初めて野生のクマを見た。つやつやできれい。こちらは車の中、距離は約20m。子熊はじゃれあって道を横切っているが、母熊はその様子を見ながら、私の方をにらむ。私は動くとまずいと思って、目をそらさず停止。そのうち、母熊は子熊を急かすようにして、左下の斜面の中に降りて行った。
車の中なので、怖くはなかったが緊張の瞬間であった。植物園の中では、熊鈴を2個つけて、振りながら歩いた。自然の花や山々で心がすごく潤った気もするが、一方で、自然と野生のドキッとする緊張感となんと2通りを味わうことができた。
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