11月の中頃、金沢市内を流れる犀川にもサケが遡上してくる。3年ほど前に、たくさんのサケが浅瀬で産卵をしているところを見たことがある。今年も見たいと思って何回もチャレンジ、ようやく昨日、見ることができた。
うす暗くなり始めた午後5時少し前ごろ。浅瀬に60-70cmはある大きなサケが数匹、体を寄り添いながら、ゆっくり流れに逆らって泳いでいる。そのうち、時々激しく体を震わせている。いたぞ。いたぞ。サケたちが。
よく見ると、サケの体は部分的に白くなっていて、もう泳ぎ疲れ、最後の力を振り絞っているようにも見える。ここで産んだ卵はうまくいけば、来春に稚魚となり、犀川を下り、日本海に出て、最終的には北洋やアラスカあたりまで行って、そして大きくなって、数年かけてここに戻ってくるという。
世界にはたくさんの川があるのに、どうして生まれた川がわかるのか、不思議だらけである。今、ここで最期の力を振り絞っているサケは数年前は稚魚でこの辺りから、海に出て行ったサケということ。お帰りなさい。そして、長旅お疲れさん。
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