「香箱(こうばこ)ガニ」とはズワイガニのメスで、金沢ではこのように呼んでいます。漁期の制限があり、11月の初旬から12月いっぱいまでしか獲ることはできません。今年は豊漁のようですが、なかなか高価で、家庭では食べることはできなくなりつつあります。
宴会では食べることはできます。香箱ガニは身は少ないのですが、カニ味噌や赤い内子と身とを一緒に食べるのが素晴らしくおいしい。今日は本当にラッキー。
そして、この小さいお皿を大きく見せているのが、「蘇民将来子孫也」のお札がついている「茅の輪」です。そういえば、ここの店はいつも年末になると、この「茅の輪」の装飾で何か一品をつけてきます。今年は香箱ガニを食べて、災難を祓い清めたいということです。
もう12月になりました。金沢はまだ雪は降りませんが、そろそろ本格的な冬が顔をのぞかせてきました。寒さと雪や雨の我慢の季節となります。この我慢の後に暖かな良い春が来ますように、お祈りをしながら、ほんの一口ですが、香箱ガニおいしくいただきました。
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