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秋高し
秋高し

 数日前、NHKの画面に飛び込んできた国会中継が、否が応でも目に留まった。画面の中では、世間をお騒がせしている農相が集中砲火を浴びていた。農相の対応は相変わらず曖昧で腹立たしかったが、一度弱みを見せれば別の弱みが見つかり、さらに追及が厳しくなっていく展開には思わず感心した。そこには確かな迫力があり、不謹慎ながら「国会も結構面白いものだ」とその時は思った。

 

 今日もまた、朝の9時にテレビをつけると国会中継が映し出された。そういえば、例の農相は更迭され、もうそこにはいない。しばらく中継を眺めていたが、前回のような迫力は微塵も感じられず、我慢できずにチャンネルを変えてしまった。議案を審議し、より良いものにしようという熱量がまったく伝わってこない。ただ国民の目を意識しすぎた単なるパフォーマンスだけで、中身が伴っていないように感じられてならなかった。

 

 そんな折、知人から柿をいただいた。果物屋の店頭に並んでいるような立派なものではなく、自宅の庭の木から収穫したものだという。梯子に登り、長い竿を操りながら、かなりの苦労をして採ってくれたらしい。その努力が報われるほど、実にはしっかりとゴマが吹いており、甘かった。手入れの行き届いた庭の柿は、体裁や見かけこそ不揃いだが、中身は驚くほど美味しい。


 最近は、果物屋で見かけるイチゴやブドウ、梨など、あらゆる果物が品種改良や栽培技術の革新によって素晴らしく美味しくなった。それ自体には深く敬意を表する。しかし、この庭の柿も決してそれらに劣らない輝きを放っている。身近な場所にこそ、本当に素晴らしいものが隠れている。目の前のパフォーマンスや見かけの美しさに惑わされ、その本質を見落としてはいけない。滋味あふれる柿を齧りながら、私はそんなことを深く考えさせられた。

 
 
 
ツエーゲン金沢タオルマフラー
ツエーゲン金沢タオルマフラー

 全国的に雨ばかりの秋の日本列島である。金沢は幸いにも線状降水帯こそ発生していないが、曇りや雨の日が続いている。しかし、かえって涼しくて過ごしやすい。楽しみにしている来週のシルバーウィークだが、突然台風が発生して日本列島を襲う気配もあり、どうやら気の休まらない連休になりそうだ。


 ニュースによれば、コロナ禍後の景気拡大期が6年2ヶ月に達し、戦後最長を更新する見通しだという。しかし成長率は低迷しており、家計への「実感」は全くない状態である。ただ、外国人を含めた観光客の多さには驚くばかりであり、景気の下支えをしてくれていると実感する。どうか、災害によって景気が冷え込まないでほしいものだ。


 この連休の後、友人とツエーゲン金沢のサッカーの試合を見に行く予定である。「ツエーゲン」とは金沢弁で「強いんだぞ」といった意味だが、実際のチームは実に弱い。数年前にJ2からJ3に降格し、現在はJ3の最下位争いをしているあり様だ。そのテコ入れというわけではないが、少しでも応援したいという思いで、金沢スタジアムへ足を運ぶ。


 先日のサッカーワールドカップでは日本代表の活躍も今一つであったが、着実に強くなっているとは感じる。日本人は体格が小さいため、圧倒的な個人の技術力とチームとしての組織力が不可欠だと痛感した。それを今のツエーゲンに求めるのは酷だと承知しているが、せめて崖っぷちで見せる根性とか、下剋上の粘り強さに期待したい。

 
 
 
ビンテージ紫陽花
ビンテージ紫陽花

 今年の紫陽花は少し小ぶりだったが、そのぶん多くの花を楽しめた。本来なら8月に入る頃には翌年の開花に備えて花を摘み取る時期だが、今年は少し時期を遅らせ、ビンテージ紫陽花の色づく姿を楽しんでいる。

 今日は広島の原爆記念日だ。81年前の午前8時15分、原子爆弾が投下された。「原爆は人を3度殺す」と言われる。直後の熱線と爆風、その後の火災や怪我、そして何年も経ってから発症するがんや白血病といった「原爆症」だ。人道的な兵器など存在しないが、これほど長期間にわたり人々を苦しめ続ける原爆は、あまりにも非人道的である。

 そして、昨日からは夏の高校野球が始まっている。近年の異常な暑さを考慮し、開会式は夕方に行われ、第1試合の開始は午後5時30分からとなった。非常に納得のいく試みだ。夕食を食べながらさっそく観戦したが、プロ野球とは一味違う独特の緊張感と必死さが伝わり、やはり高校野球は面白いと感じた。

 異常な暑さといえば、今年から最高気温40度以上を示す「酷暑日」が新設された。本来なら命に危険が及ぶ極めて深刻な事態を表す言葉だが、40度超えが当たり前のようになり、連日各地で酷暑日を記録している。とりわけ、大地震が再び襲った熊本も酷暑日を記録した。熊本の被災した方々のご苦労は察するに余りある。せめて甲子園では、熊本県代表の有明高校に勝ち進んでほしいと思う。対戦相手には大変申し訳ないが、そう願わずにはいられない。

 
 
 
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