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 「崎の湯」に行ってきた。白浜温泉のど真ん中辺りにあり、太平洋に面した露天風呂。白浜が温泉地として世に知られるようになったのは、約1,400年前ということだが、そのはしりがこのお風呂とのこと。「日本書紀」や「万葉集」にも記されているらしい。

 綺麗に整備されていて、500円を払って入場。男女にしっかりと別れている。男風呂には湯舟が2つあり、海に近い方では、近くの温泉や今は使っていない?海上の食堂から「丸見え」感があり、ちょっとやりにくいが、それ以外のロケーションは最高。

 すぐそこに波打ち際があり、まるで太平洋で温泉に浸かっているよう。波の音を聞きながら、のんびりとゆっくりと入浴。お湯は透明できれい、なめると塩っぽい。

 1,400年前は波に侵食された岩が自然の湯舟になっていて、そこで海を観ながら入っていたという。私も同じように、この「崎の湯」に入り、海を眺めながら入浴しているのも悠久の歴史を感ずる。こののどかな磯風呂には自然と歴史の香りがする。

 
 
 

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 串本の橋杭岩から30分ぐらい山の中、和歌山県古座川町に国指定天然記念物の高さ約60mの「高池の虫喰岩(むしくいいわ)」がある。風雨の浸食によって蜂の巣のような無数の穴が刻まれており、案内書によれば穴の開いた小石に糸を通して願掛けすると耳の病気が治るとの言い伝えがあるようだ。

 ここの岩は実に不思議な形。昔、誰かが住まいをしていたのでは?と思うような部屋みたいな空間もあれば、ハチの巣か、蓮の実みたいに気持ち悪いほど穴の開いた岩もあり。風雨の浸食でこのようになるのも摩訶不思議。

 そして道路を挟んだ向かい側には道の駅もある。ここの道の駅のおじさんは大変親切。虫喰岩やそこにいる熱帯魚のことを尋ねるとすごく親切に教えてくれる。だから、ついお土産に濃縮の柚子の瓶詰を買ってしまった。でも、言われた通り、吸い物や酢の物などに2-3滴たらすと実においしい。今日も食事に使った。重宝している。

 ところで、ここに来るまでの「高野山から熊野三山」の道路沿いに道の駅は所々にあるが、ほとんどがトイレと自動販売機だけというもの。お粗末なものが多かったが、ここは久しぶりに道の駅らしい道の駅。虫喰岩も良かったけど、ここの道の駅は久しぶりに心が和んだ。

 
 
 

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 1月15日、今年は日曜日。孫が習字の上達を願い、左義長で書作品を燃やしたいということで、一緒に石浦神社に行ってみた。左義長に行くのは久しぶり。炎がすごく熱く、顔が燃えそう。

 小さい頃は成人式の日イコール左義長でいつでも休日だった。左義長の火の回りで、たくさんの子供たちが火遊びをしていた。成人の日がハッピーマンデー制度により、1月の第2月曜日になってから、残念なことに左義長はいつやっているのか分からなくなった。

 私の小さいころは、お鏡を切ったものを針金に5個ほど連ねて、火の中に入れ、餅を焼く役割を持っていた。完全に焼けなくても、火の中のわらの香りが餅につく。それを家で焼き直して食べたものだ。無病息災になるとのこと。わらの香りがまたおいしかった。

 別のごみを大量に焼却するような悪しき輩は問題だが、左義長はお正月気分を一掃し、頑張ろうと決意する一つのけじめの日。左義長はできたら休日に行い、この風習を大切にしていきたいと感じた。ところで、孫の書作品は燃えてかなり飛んだようだ。良かった。

 

 

 
 
 
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