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玉掛索

玉掛けワイヤー、玉掛け索にはあみこみ加工のものと圧縮止め、ロック加工のものがあります。また電設用延線用のワイヤロープの特殊さつま加工もあります。台付索とよく混同されますが、玉掛索は物を吊りあげる用途のワイヤーロープです。玉掛ワイヤのいろいろな加工をご紹介します。また、編みこみ加工には巻き差しとかご差しがあります。玉掛けワイヤーの取扱説明や廃棄基準、使用上の注意を説明します。安全な玉掛索のご使用の参考にしてください。

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玉掛索ーロック止め加工

ワイヤーロープの両端にアルミ管を使用して、ロック止めを施して、両端にアイを作ります。

このアルミ管には通常のロープ径の4倍の長さのものと、さらに長いものがあります。通常のアルミ管でしたら、少しワイヤーのトゲが出てしまうのですが、長いアルミ管使用のものでは出ません。これをWNロックやスリムロックやテーパーロック、トゲなしロックなどといいます。

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​ロック止めワイヤーロープ

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上は通常のロック止めと​

下は長い管のロック止め

玉掛索ーあみこみ加工

ワイヤロープの両端を輪にして、ストランドを編みこんでいく方法でアイを作ります。

玉掛索は通常、そのストランドをそのまま3回差し込み、さらにストランドの芯を切り、約半分の太さにしたものを2回差し込みます。なお、台付索は物を固定するために使用するワイヤで、玉掛索と見かけはほぼ同じですが、ストランドの芯を切り、約半分にする工程を省いています。台付索は物を吊る用途には使用できませんので、ご注意ください。

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​玉掛索あみこみ加工

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​上は玉掛索あみこみ加工

​下はWスリング(編みこんでロック)

​Wスリング(アミコミ+ミニロック止め)

編みこんだままでしたら、トゲが出ますが、とげの部分だけ、小さいロックをして、トゲが出ない加工もできます。これをWスリングといいます。

​かご差しと巻き差し

また、編みこみ方法も巻き差しとかご差しがあります。通常は巻き差しです。下記にその違いを説明します。

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玉掛索 かご差し

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玉掛索かご差しです。手で編んだものですが、一本吊りしても荷物が回転して、あみこみが抜けることはありません。ただし、加工費が高くなります。通常のあみこみ加工は次に記載の巻き差しです。

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玉掛索 巻差し

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一般的な手で編んだ加工方法です。一本で吊ると荷物が回転してしまい、抜けてしまう恐れがあります。必ず2本以上でお使いください。

​通常のあみこみ加工はこの巻き差しのことをいいます。

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電設用延線用ワイヤさつま加工

​ 電気工事の延線用の非自転性ワイヤロープの端末加工です。巻き差しとかご差しとロック止めを使って、抜けないそして自転しないさつま加工です。3本や4本よりのストランドのワイヤロープのさつま加工に適しています。
電設用さつま加工
電設用延線用さつま加工
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いろいろなワイヤーロープ加工品

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スーパーロックフック付きワイヤー

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片端は標準のアイで、片端にシンブル入りのロック止めでスーパーロックフックをつけたものです。スーパーロックフックはスイベル入りなどもあります

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シンブル入りロック止め

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アイの内側にワイヤーすれ防止の金具でありますシンブルを入れるとすれに対する寿命が長くなります。ただし、シンブルの内径が小さいので、接続するシャクルやフックの大きさにご注意ください。

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シンブリ入りフック付きロック止

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シンブル、フックを入れてロックしたものです。2点吊り、4点吊りワイヤーでは、通常このようにします。フックの穴径の関係がありますので、ワイヤロープの太さにより使用できるフックは限られてきます。

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片端フック付ロック止め90°ひねり

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8mmワイヤー片端

FKフック0.5t付き

 

最少長さでのロック止め、さらにアイ部とフックは90°ひねってあります

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その他の加工いろいろ

8の字加工、耳付き無端索

8の字加工、耳付き無端索

ワイヤロープ溶断加工・・・溶かしながら切断

ワイヤロープ溶断加工・・・溶かしながら切断

玉掛けワイヤーの取扱説明、廃棄基準、使用上の注意など

●玉掛けワイヤーの使用荷重、吊り角度、つり本数、吊り方を考慮して、安全率(安全係数)が6以上確保できるように選定してください(これはクレーン等安全規則で定められています)。安全率が不足していると、急激な衝撃荷重や損傷劣化により、破断する恐れがあります。この安全率や吊角度を計算したものが安全荷重表です。こちらです。

●つり角度はできるだけ60度以内にしてください。つり角度が大きくなると玉掛索に大きな張力がかかり危険です。

つり角度が0度のロープの張力を1とした場合、60度では1.16倍でありますが、そこから急速に増えて、90度では1.42倍となります。大変不安定な状態でありますので、60度以内でなるべく使用してください。

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●フック部などでロープを小さく曲げると強度が低下します。右の場合、25%から50%強度が低下していると考えられます。

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●台付索は玉掛作業に使用しないでください。玉掛作業に使用すれば、抜けたり、強度不足で破断する恐れがあります。

●玉掛索は1本つりでは使用しないでください。つり荷が回転して危険ですし、加工部が抜ける恐れがあります。特に巻差しの場合は抜けてしまいますので、危険です。

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●玉掛作業は労働安全衛生法に定められた有資格者が行ってください。つり荷の重心の判断やつり方を誤ると、大事故になる恐れがあります。

●ロープのねじれや曲がりが発生したら、修正しキンクさせないようにしてください。キンクした場合は強度は50%ぐらいに低下しますので、直ちに取り替えてください。

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●ロープは消耗品です。廃棄基準を超えたものは絶対に使用しないでください。強度が低下していて、危険です。

●酸やアルカリの腐食雰囲気や100度Cを超える高温雰囲気では使用しないでください。腐食、熱の影響により、強度が低下し危険です。

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●急激な衝撃荷重はかからないようにしてください。

●玉掛索は鋭い角で曲げないよう、当てものをしてください。

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●圧縮部は60度以内でお使いください。管が割れる場合があります。管部の状態は絶えず気にかけておいてください。変形、摩耗、著しい傷などがあれば、交換してください。

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●ワイヤーロープをアルミ合金で圧縮したロック止めワイヤーロープを海中では絶対使用しないでください。ワイヤーとアルミ合金が溶け出して、抜けてしまいます。

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●チョークつりをする場合はあまり深絞りをしないでください。ワイヤーロープが変形して強度が低下します。

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●圧縮止めの端部には、ワイヤーが出ています。手袋をして作業するなど、気を付けてください。

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●玉掛けワイヤーは電気溶接作業時等でスパークさせないでください。組織が変化して強度が著しく低下しています。

 

●玉掛けワイヤーは消耗品です。必ず保守および日常点検、定期点検を実施し、損傷の程度を常に把握してお使いください。

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ワイヤロープスリングの点検、廃棄基準

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