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「グリーンタフ」が物語る地球の歴史


 秋田県、男鹿半島の付け根に位置する男鹿市街地から車で10分ほどのところ、館山崎の「グリーンタフ」を見てきた。この辺り海岸の崖を見渡すと、普通の崖の中に所々に緑の岩がむき出しになっている。それがグリーンタフ。比較的軽くてもろい感じがする。水につけるともう少し鮮やかな緑色になる。

 日本列島は大陸の一部であったが、約2000万年前に大陸が裂けて、日本海がどんどん広がり初め、そのため、激しい海底火山活動が起きた。その海底火山の噴火により、火山灰や火山礫が日本海に分厚く堆積し、熱水や圧力により、このような緑色に変質しながら岩石となった。その後、隆起し、波や雨の浸食を受けて、今私の目の前の海岸として現れている。約2000万年の歴史の物語がある。

 私の住む金沢も日本海に面しているので、グリーンタフが分布しているということだが、観たことはなく、どこか深く穴でも掘れば出てくるのかもしれない。2000年前、縄文、弥生時代はすこしわかるような気がするが、2000万年も前の時代となると、今とは想像もつかない出来事が、地球上では起きていたのだ。

 日本海が出来ていく状況を知りたいと男鹿半島にやってきたが、わかったようなわからないような。でも、この緑色した岩石から2000万年前の地球の歴史が解明されるということはすごく不思議なことである。

 

 

 

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