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月亭方正 落語の夕べ


 月亭方正の落語を初めて聞いた。お笑い芸人で以前からテレビで活躍していたが、2008年から落語家としての勉強を始めたという。あまり期待していなかったが、「落語の夕べ、錦笑会」に出演するということで行ってみた。この会は食事の後、月亭方正2席と石川県出身の月亭方気1席の約1時間30分というもの。2人の話術だけで楽しませてくれた。良かった。

 古典落語は久しぶりに聞いた。昔、祖父がよくラジオで聞いていたし、落語全集みたいな本を読んでいたのを思い出す。なかなか渋い面白さがあると思う。最近は漫才やコントに押されがちだが、古典落語は題材は少し古いが、一人の落語家が数人の登場人物の掛け合いを、生き生きとした、テンポある話し方で演出し、聴衆を引き付けて、最後に落とすもの。そこが面白い。

 今回は後で調べたら、「ねずみの穴」という落語だった。方正のテンポある掛け合いに、私はどんどんと引き込まれたが、最後の落ち「夢は五臓(土蔵)の疲れ」の意味が分からず、悶々とした気持ちで、インターネットで調べて初めて分かった。もう少し、聞き手が勉強しなければいけないとつくづく思う。

 先日、歌舞伎を観賞したが、パンフレットにあらすじが書いてあり、理解しやすかった。狂言を見たときもそうだった。夏目漱石の「坊ちゃん」を読んだが、これもあらすじ付きで理解しやすかった。古典落語はあらすじは要らないが、落ちの解説が必要な時代になったかも。

 






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