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正倉院展を観て気づいたこと


 第75回の正倉院展を観に行った。奈良国立博物館で毎年開催されているという。ただし、予約制でインターネットなどで前もって、日時指定のチケットを購入しておかねばいけない。ちょっと面倒くさい手続きが必要。私は以前から狙っていて、発売初日に悠々と希望する日時のチケットはゲットできた。しかし、入場制限はあるものの、やはり観たい展示物の前は人だかり状態。

 正倉院展は毎年開催されているが、展示品がそれぞれ変わるらしい。正倉院には質の高い、素晴らしい品物がたくさんある。また経年劣化がほとんど進まない保存も素晴らしい。1300年前、聖武天皇の遺品を妻である光明天皇が供養のため、東大寺に奉献したもの。その後正倉院で保管され、今でもほとんど当時のままの状態で観ることができるわけで、レベルが高い。

 しかしもシルクロードを渡ってきたものも多く含まれていて、当時の技術水準の高さも伝わってくる。確かに実物を観て、琵琶や鏡の装飾は現在のものと全く引けを取らないばかりか、かえって優れているようにも思う。

 ちょうど今、金沢で、皇居三の丸尚蔵館の収蔵品の展覧会が開催されている。旧加賀藩主の前田家から皇室への献上品や石川出身の帝室技芸員や人間国宝による作品などが展示されている。なかに伊藤若冲の掛け軸もあった。これは相国寺が所有していたが、皇室に献上したものという。保管状態は最高でニワトリのトサカの赤が素晴らしい。価値のある美術品を皇室に献上し、保管してもらうのも一つの方法であると気づいた。しかし、残念にもそんな価値のあるものは私の家には全くない。

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