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ビンテージカラーの紫陽花


 結局、金沢では今年の梅雨はあまり雨が降りませんでした。アジサイにとっては雨の少ない年だったと思います。梅雨明けの大雨でアジサイの花の集大成のような感じはなく、今年は夏の到来とともに、なんとなくアジサイの季節が終わったように思っていました。

 ところが、茶色になって枯れてしまうものもありますが、なんとも渋い色に変化したアジサイも、また見ごたえがあります。まさに、ビンテージ紫陽花といった感じです。色褪せた感じがすごく新鮮でおもしろい。

 アジサイの花と思っている部分は実はガクなので、花びらのように自然に散っていかずに、また、色は茶色になっていくだけでなく、いろいろな色に退色したり、変化していくからだそうです。つまり、花が終わってから、花の色が変化した新しいアジサイが見られるということです。

 そうなのです、アジサイはビンテージカラーで今から、新しく生まれ変わります。庭師の方もあまりしっかり手入れしないで、できるだけビンテージな紫陽花を残していってほしいものです。

 

 

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